こんにちは。マーケティング部の岩谷です。
今回は9月25日に開催された『朝食会』の裏側(準備)に潜入しました。
その一部始終をとくとご覧あれ!
~ 5:50 ~
霧雨の降る館ヶ森アーク牧場。
私は、担当スタッフの出勤時間が6:00と伺ったため、少しだけ余裕をもって到着した。
担当スタッフの出勤場所であるレストラン『ティルズ』へ足を進め、裏口から入ると、既に清掃が行われていた。
担当スタッフの朝は早い。
「気持ちよくお出迎えができるよう、意識して掃除をしています。」
レストランスタッフの千葉は言う。
綺麗な状態でお客様をお迎えすることは、お客様にははもちろん、スタッフにとっても気持ちの良いものだと付け加えて語る。
その後もレストラン内外をくまなく回って清掃を行っていた。
~ 6:00 ~
『ティルズ』の厨房を覗くと伊藤シェフがメニューの1つである《朝摘み野菜のフレッシュサラダ》の下準備を行っていた。
採れたてのレタスを洗いながら、ミニキャロットを茹でる。
時折、ミニキャロットの茹で具合を指圧で確かめる。
「硬すぎず、柔らかすぎず。」
茹で終わった後、オクラ、ズッキーニを薄切りにする伊藤シェフ。
~ 6:30 ~
私が呼ばれたのは会場のセッティングを行うためだ。
私含め総勢6人でArk farmのロゴが入ったテントを『ティルズ』前の芝生に張り、長デーブルとイスを運ぶ。
位置取りは細やかに。
この時間帯になると、少しばかり日差しが雲間から差し込みはじめる。
会場セッティング後は、レストランスタッフ千葉のハーブ摘み取りに同行した。
イングリッシュガーデン内にあるキッチンガーデン『ポタジェ』に向かう。
摘み取りするのはレモンバーベナとミント。
どうやら摘み取ったハーブはお料理用ではなく、おしぼりの〈香りづけ〉をするためらしい。
厨房に戻るや否やハーブとおしぼりをガスコンロで温める。
「非日常感を味わって頂くために。」
ところ変わって、ベーカリー厨房。
ここではデザートのケーキを作っていた。
メロンの切り方を模索する伊藤シェフと2人の女性パティシエ―ル。
デコレーションはパティシエールの腕が光る。
~ 7:00 ~
駐車場に移動すると、既にご予約いただいたお客様が到着していた。
スタッフの案内でレトロなフォルムでおなじみの牧場専用バスに乗り込む一同。
お客様には➀ハム工房の見学、②産みたてのたまご拾い③『朝食会』と体験したいただくのだが、毎回同じスケジュールではなく、開催される季節によっては変わるという。
準備時間は、残りあと1時間となった。
ふたたびレストランに戻ろうと近づくと、外でチェーンソーの音が聞こえてきた。
近づいてみると、レストラン周辺に植えている木の選定を農牧部男性スタッフが行っていた。
景観の調和を崩さぬよう、管理は抜かりなく、だ。
~ 7:30 ~
『ティルズ』店長菊池からご提供するウエルカムドリンクを試飲させていただいた。
味付けはアガベシロップ、レモンバーベナ、レモン汁を少々。
なんとも朝にふさわしい、軽やかで爽やかな気分にさせてくれた。
その後、橋沼部長補佐に声をかけられ、チャコールグリルである生ソーセージを受け取りにハム工房へ同行する。
作り置きではなく、朝一出来立てのソーセージ。
生ソーセージを大鍋で茹でた後、会場に設置した焼き台で炙り焼いてご提供する。
『ティルズ』厨房では、三浦シェフがスープに入れる豚のスネ肉を仕込んでいた。
私はついつい聞いてしまった。
「8時からですが、その他のメニューの準備の方は順調ですか。」
三浦シェフは言う。
「料理は慌てずにつくるもの、特にコース料理はお客様に合わせてご提供するものだから。」
「準備が9割だから、大丈夫だよ。」
ベテランシェフの金言。恐れ入りました。
~ 8:00 ~
ファームマーケットに移動すると、焼き立てのパンの香りが私を誘った。
パンも『朝食会』にご提供するものだ。
食べやすいサイズの手作りパン2種類を窯で焼くベーカリーの千葉。
「焼き立てを食べていただくために、ご提供時間に合わせて準備をしています。」
そしてお客様が『ティルズ』にご到着。
スタッフ全員所定の位置につき、お客様をお迎えする。
準備は万端だ。
それぞれ、万感の思いを胸に『朝食会』は始まった。
最後に。
各場所を取材させていただいたが、どこでも「出来立て、作り立て」を意識して準備していた。これは『世界一の朝食会』のコンセプトでもある。
そして、『ティルズ』店長菊池が言っていた。
会を重ねるごとに担当スタッフのチームワークが良くなっていっている。
だから準備は落ち着いてできるようになった、と。
牧場産の食材を使ったコース料理は、こうしたスタッフの綿密な下準備の基にご提供されるということである。
『世界一の朝食会』。開催される度に『世界一』になるのだと感じた。
皆様も機会がありましたらぜひ!