2022年の「大寒」は1月20日(木)です。
「大寒の卵を食べると、1年間無病息災で過ごすことが出来る」と言われています。
なぜなのでしょう?
昔々、鶏を家の庭で飼うのが主流だった頃、
1日1個の卵を順調に産んでいた鶏も、
冬は寒さの影響で1週間に1個ほどしか産まなくなったようです。
寒さを乗り越えるために、鶏は数日間かけてたくさんの餌を食べて栄養を蓄えます。
給水量は夏場よりも若干減り、濃厚で栄養の高い卵が産まれます。
1年で一番寒い頃、そうです…「寒中」の頃です。
寒中でも寒さが最も厳しくなる「大寒」に産まれた栄養満点の卵を食べると、
「1年間無病息災で過ごすことが出来る」と言い伝えられているのです。
しかし・・・
近年、冷暖房完備のケージ飼いで飼育される鶏が産んだ卵は、「大寒卵」とは言えるのでしょうか。
通年一定の室温を保たれた鶏舎内には季節感は一切ありません。
【ケージ飼いとは】
鶏を排せつ物が溜まる床から離し、給餌器及び給水器を備えた金属製のカゴで飼養する方法。
アーク牧場では・・・
アーク牧場の鶏は春~秋は「放し飼い」、」冬は「平飼い」で飼育しています。
鶏舎内に冷暖房設備はなく、ほぼ昔ながらの飼育方法です。
冬の寒さを乗り越えるために親鳥はたくさん餌を食べ栄養を蓄えます。
この時期は、1年の中で最も濃厚で栄養価の高い卵を産みます。
冬の時期は暖かい頃と比べ産卵率が若干低下しますが、鶏舎内の防寒対策や敷料の状態を観察しながら、
養鶏担当スタッフが真心と情熱を持って日々飼育していますので、鶏は順調に卵を産んでくれます。
【放し飼いとは】
外の放牧地と鶏舎内を鶏が自由に行動できる鶏にとって最も優しい自然に近い飼養方法。
【平飼いとは】
鶏舎の中で鶏が自由に行動できる飼養方法。
※放牧地の状態や、鳥インフルエンザの流行に応じて平飼いに変更する場合があります。
栄養価では、「大寒卵」はDHAが通常の卵よりも約4~5倍も多く含まれているそうですから、
受験を控えているお子様などには是非とも食べて頑張って頂きたいです。
DHAには体内の免疫反応の調整の効果も含まれますから、風邪予防にもなりますよ。
風水において「大寒の卵」は、金運上昇の縁起物と言われますが、
卵の形を崩さない「ゆでたまご」が理想の食べ方だそうです。
しかし、真面目にコツコツ働くのが良いのでしょうね。
写真は、私が養鶏部に所属していた頃、雪景色を羨ましそう?に眺める鶏達。
今日、1月6日で50歳になりました。
今年も健康で1年を過ごすべく、「大寒卵」を食べて頑張ります。
製造販売部 橋沼 健一