私たちが羊を飼い始めてかれこれ20年。
郡山の市場のせりで約30頭位買ってトラックに乗せて連れ帰ったのを思い出します。
その値段の高いのにも驚きましたが、家畜動物のせりと言うのを初めて見てとても印象的でした。
当然のことながら1頭1頭に血統証がついていました。
現在、その羊たちが繁殖して今年は250頭ほどに増えます。
長い間、わが農場の羊さん達の仕事は主に雑草退治でしたが、近年になって肉用の肥育にも取り組み始めました。
※上の写真、赤の円内は、自社配合の飼料で肥育時に与えています
先日、社内で数度目の試食を行いました。可愛い仔羊を見たり、このように書くと私たち畜産業はなんと残酷な職業なのかと思う人もいるかと思いますが、私たちの生業である農業は、人が食べるためのものを育てているのだと改めて深い気持ちになります。
春と秋の彼岸の頃に行う精霊祭と畜霊祭は、そのたくさんの命に改めて畏敬の念と感謝の心を捧げる祀りです。育てた命をせめて無駄にすることなく、美味しく滋養になるようにいただかなくてはならないと思っています。
そして先日のラム肉。美味しく頂きました!
ラム=生後12ヶ月未満の仔羊の肉
マトン=それ以降の物
と一般的に知られていますが、実はラムとマトンの間にホゲットというのもあります。生後12ヶ月から24ヶ月位の羊の肉です。
ラムよりも、赤味が濃く味も深みがあります。
先日の試食肉の何とおいしかったこと!
羊の肉がダイエット効果もあると知ってから(笑)、時々某店からお取り寄せして美味しく食べているのですが、こんなおいしい羊の肉は食べたことがありません!
ずっと以前行ったことのある有名な北海道帯広の白樺食堂以来でした。
社内でも全員が食べているわけではないのに美味しいお話しばかりでごめんなさい。
商品ラベルには「自家産」とは記名できないので、「岩手県産」となりますが、まだ、販売には至っておりません。
販売できる日を楽しみにお待ちください。
橋本志津